プロジェクト推進者長倉 遊YU NAGAKURAサブリーダー2021年入社 保全事業部 技術主任
竹之内 希菜KINA TAKENOUCHI技術作業スタッフ2023年入社 保全事業部
2021年入社 保全事業部 技術主任
2023年入社 保全事業部
- プロジェクトリーダー
- サブリーダー
- 技術作業スタッフ 3名
- 現地作業スタッフ 3名
- プロジェクトリーダー
- サブリーダー
- 技術作業スタッフ 3名
- 現地作業スタッフ 3名
- ストーリーその1
地球の裏側でも、
装置の性能を
100%発揮させる。半導体の製造にはいくつもの工程があり、それを支える製造装置は一つ一つが大掛かりかつ非常に繊細なもの。高圧電気やガス、化学薬品を使用する装置もあります。そのため、日本の工場で装置を製造した後に点検・検査を行うだけでなく、アメリカに運び設置した後も再び点検・調整をしなければなりません。今回のプロジェクトではまず、日本のA社工場で装置の検査と出荷を行い、長倉と竹之内は技術スタッフとして装置と共にアメリカに飛びます。そして現地B社のエンジニアと合流し、工場建設の状況に合わせて柔軟に対応しながら装置の設置・調整・点検を進めました。「電気やガスなどの規格は日本と異なりますし、現地で臨機応変に対応しなければならない事もたくさんありました」と長倉は言います。「それまでも日本で点検業務を任されていたのですが、ただ言われたことをやるのではなく、『なぜこの作業が必要なのか』『どういった原理でこの部品は動いているのか』を経験が浅いなりに考え、周りの先輩たちに質問することを意識していました。そのおかげで装置に関する基礎を身につけることができ、現地での作業でも困ることはありませんでしたね」。しかし、装置の搬入から設置、点検、試運転まで、全てが順調に進んだわけではありませんでした。
- ストーリーその2
異国の地で起きるイレギュラーを、
乗り越えろ。長倉と竹之内は二人とも、機械についての知識経験は入社時はゼロでした。しかし日研の研修センターで講師から機械を扱うイロハを学び、さらに現場で上司から細かな作業のコツまで指導を受け、エンジニアとして着実に成長していきます。そしてプロジェクト参加時には自信を持って半導体製造装置の点検・設置作業を進められるようになっていました。特に竹之内は日本でデモ機を使った設置の練習を繰り返すことでスキル向上と自信に繋げることに成功しました。入社して間もない1年目だったにも関わらず、アメリカのエンジニアからプロフェッショナルとして信頼を得ることができたのは、その証拠と言えるでしょう。ある時、別の会社が行っていた作業が長倉らの行う予定だった作業と干渉し、設置が進められなくなってしまう事態が発生します。このままでは予定日までに装置の稼働ができない。最悪の事態を回避するべく現地の技術者と協力しつつ別の会社の担当者と交渉し、作業を中断してもらえることに。こうした柔軟な対応と周りのフォローにより、装置稼働の前に立ちふさがる問題を乗り越えていきました。実は長倉と竹之内は、業務以外の不安も抱えていました。それは言葉や文化の壁。現地のスタンダードは英語ですが、二人はそれほど語学力に自信があったわけではないようです。「実際、困る場面もありましたが、ジェスチャーや簡単な英単語で伝えようとすると、相手も真摯に受け止めてくれました」「1ヶ月の滞在で生活にも慣れると休日には観光を楽しむ余裕もできました。他のメンバーとハンバーガー屋さん巡りにチャレンジしたのはいい思い出です」。
- ストーリーその3
海を越えるプロジェクトで
過去の自分を越えていこう。今回のプロジェクトを通じて、長倉はより高度な技術を身につけたいと考え、帰国後も韓国などの海外工場への装置立ち上げプロジェクトに積極的に手を挙げています。一方、竹之内も海外での成功体験を通じて自信を得ただけでなく、装置の現地立ち上げプロジェクトの全体像を把握し、広い視野を持って主体的に関わることができるようになりました。 「経験が浅くても海外で活躍するチャンスがある」と、二人は口を揃えて言います。勇気を持って一歩踏み出せば、想像を超える自分に出会えるはず。入念な準備と努力を重ねて設置工事をスケジュール通りに完了させたプロジェクトを経て、その成長と可能性の広がりを示す大きな一歩となりました。