効率的で高品質な製品を生産するための仕組みを構築する仕事です。また、生産工程における課題を抽出し、生産期間の短縮やコストの削減を図ります。具体的には、生産に関するデータや映像を確認しながら、加工の手順や設計内容を見直します。そして、改善案を検討し、テストを行った上で施策を導入します。そのなかで新しい生産設備や機械を選定・導入したり、自動化・省力化を推進したりと、時には年単位のプロジェクトとなることもあります。製造現場と設計部門の橋渡しとして、企業の競争力を支える仕事と言えるでしょう。
仕事例:車載用リレー(スイッチングデバイス)の生産技術、自動車電装部品の生産技術開発、エンジン開発、モーターの生産技術開発、トランスミッション・電動駆動ユニットの生産技術開発、車体プレス部品のモデリング、生産技術、軽自動車を中心とした自社製品製造における生産技術
生産技術エンジニア
- 仕事の内容・特徴
- 身につくスキル・経験・資格
・課題解決スキル
・CAD利用技術者試験
・計算力(CAE)技術者資格認定
・生産技術者マネジメント認定 など - 仕事のやりがい
製品の品質向上に直接貢献できるのは、この仕事ならではの面白みです。改善目標を掲げ、時間と労力をかけながら目標達成や問題解決ができた時は、ものづくり現場を支えているという実感を得られます。また、生産効率を高めるためには設計や製造、品質管理、コスト分析など、幅広い分野の知識を活用するため、多様なスキルを習得でき、日々の成長を感じることもできるでしょう。
- 仕事の厳しさ
生産技術エンジニアは、より良い生産工程を求めるため、常に高みを目指し続けなければなりません。また、組織の方針などにより大幅な改善を求められることもあるため、一見、どこに課題があるかわからない場合でも、解決につながる課題を自ら抽出し、最新の幅広い知識や技術を吸収し続け、提案していくことが必要です。
- こんな方にぴったりかも
常に生産効率を高めることを求める仕事となるため、データの収集・解析や課題解決に興味がある方には向いているでしょう。また、一度生産ラインを構築して終わりではなく、常に効率化やコスト削減、品質向上を求められるため、改善を根気強く継続できる素質が生かされます。ほかにも幅広い知識や新しいトレンドへの興味・関心を持ち、新たな方法で試行錯誤することも生産技術者としての素養があると言えそうです。
- 将来性
近年は、生産技術において技術革新が進んでおり、AIやIoT、ビッグデータ、クラウド技術を活用したスマート工場が増加しています。これにより、生産工程の最適化や自動化を進めるエンジニアの需要が拡大。最新の技術を持つエンジニアは日本国内だけでなく海外の企業からも求められ、市場価値はますます高まるでしょう。また、将来的にはチームのリーダーや責任者としてのキャリアに加え、独立したコンサルタントとしても働くことなども可能です。
- 主な取引先企業例
三菱電機(株)/伊藤忠テクノソリューションズ(株)/(株)トヨタ車体研究所/(株)マツダE&T/(株)日産オートモーティブテクノロジー/(株)本田技術研究所/いすゞ自動車(株)/カワサキモータース(株)/ダイハツ工業(株)/トヨタ自動車(株)/トヨタ紡織(株)/マツダ(株)/ヤマハ発動機(株)/愛三工業(株)/三井金属アクト(株)/住友電装(株)/川崎重工業(株)/豊田合成(株)/本田技研工業(株)/矢崎部品(株)/豊田合成(株)/(株)豊田自動織機/旭化成エンジニアリング(株)/(株)日立プラントサービス/住友建機(株)/大陽日酸エンジニアリング(株)/独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構/日立造船(株)/(株)IHI/(株)アマダマシナリー/(株)クボタ/(株)マキタ/オークマ(株)/サンデン(株)/ヤマザキマザック(株)/三菱長崎機工(株)/三菱日立パワー(株)/住友金属鉱山(株)/住友電気工業(株)/日立建機(株) など(敬称略)