ロボットエンジニア

ロボットに命を吹き込む

ROBOT

ロボットエンジニアとは

このエンジニアがいなければ、
ロボットも単なる鉄の塊

ロボットエンジニアを一言で説明すると、ロボットに頭脳、身体、動きを与えて命を吹き込む仕事です。ロボットの行動を司る「制御」、感覚を司る「センサー」、そして実際の運動を司る「駆動」の3つの専門分野に分かれており、これらを組み合わせることで1つのロボットが完成します。

少子高齢化や働き方改革など、社会がロボットに求めるものの範囲や量は加速度的に増えており、それに伴ってロボットエンジニアのニーズも大きく上昇しています。ロボットエンジニアは、まさに次の時代をつくるエンジニアと言える存在です。

FEATURE

3つの特徴

ミッション

社会の中でロボットが活躍できる場所を見つけ、専門知識と技術力でロボット化を実現することで、人々の生活を豊かにしていきます。

活躍の場所

産業用、医療用、災害用をはじめ、身近なところでは、家庭用のお掃除ロボットやペットロボットなど。ロボットを必要としているさまざまな業界に対して開発・導入支援を行う、ロボットメーカーで働きます。

この仕事のやりがい

1から仕様を決めて、頭脳や動作を与えたロボットは、まるで自分の分身のような存在です。実際、ロボットには担当したエンジニアの思考や動きの癖が反映されると言われており、子どもの頃に読んだ漫画の世界に自分がいるような感動を味わえます。

WORK

仕事内容の一例

ロボットの提案

クライアントにヒヤリングを行い、現状の課題がどういったものなのか、ロボットを活用することでそれらをどう解決できるのか、持っている知識や経験を基に導入計画を立てていきます。抱えている課題をしっかりと紐解き、それを解決する手段を考察する、高いコミュニケーション力と想像力が求められます。

設計・開発

設置場所の広さや安全面を考慮しながら、最適なサイズを決定したり、作業に必要な動作から関節の数を導き出したり。さまざまな物理的情報を集約してロボットの形を決めていきます。また、制御やセンサーといった動きに関係するプログラミングも行い、各担当間で開発状況を定期的に共有しながら、より正確な動きが実現できるようにブラッシュアップしていきます。

実験・検証

ロボットがある程度形になってきた後の実験や検証も、ロボットエンジニアの大切な仕事です。プログラミング通りの動きができているか、想定していた役割をしっかりと果たせているか、さまざまな状況や環境の中で実験・検証を行いながら、実用化に向けて完成度を高めていきます。

設置・メンテナンス

完成したロボットを現場に設置し、正しく稼働するか厳しいチェックを行います。また、納品後も定期的なメンテナンスを行い故障を未然に防ぎます。万が一、ロボットが不具合を起こした時は、迅速な対応で復旧にあたります。

TREND

業界トレンド

ロボットの進化

近年、ロボット技術は加速度的に進化していますが、介護や家庭向けのコミュニケーションロボットの進化は特に目覚ましいものがあります。「自然言語処理技術」を活用して人間の言葉を理解したり、「感情認識機能」を備えて喜怒哀楽を理解したり、作業面だけでなく精神面もケアしてくれる存在となっていきます。

協働ロボットの導入

従来の産業用ロボットは特定の場所に固定し、繰り返し単純作業をする用途で使用されますが、小型で軽量な「協働ロボット」は設置場所を選ばず、人と同じスペースで作業が行えるメリットがあります。まさに、「人と協力しながら一緒に働く」ロボットとして、幅広い分野での活躍が期待されています。

遠隔操作

バーチャル空間とIoT技術を駆使して、現場の環境を忠実に再現できるようになることで、エンジニアは遠方にいながら、エラー状況を正確に把握することが可能に。プログラムの補正や応急処置のやり方を遠隔で指示することで、復旧のスピードが格段に向上します。

求められるスキル

論理的思考力

アイデア

課題解決力

想像力

提案力

コミュニケーション力

TRAINING

研修内容

まずは基礎研修にて、どの領域のエンジニアにも共通して必要となる機械や電気の原理原則を学びます。その後、ロボティクス領域特有の専門的な2つの研修(産業用ロボと物流ロボ)によって、ロボットの操作方法、制御方法、メンテナンス方法など、さまざまな技術を習得します。

CAREER

キャリアプランの一例

研修生

機械、電気、ロボットの基礎知識を習得。

メンテナンススタッフ

ロボットの定期点検や消耗品の交換など、メンテナンスを担当。ロボットの安定した稼働を支えます。

アシスタント
エンジニア

プログラムの修正や先輩エンジニアのサポートを通じて、設計や開発の現場に積極的に関わり始めます。

ロボットエンジニア

ロボットの提案やプログラム実装、より高度なトラブルシューティングを担当。プロジェクトの管理やチームの指導も始まります。

ロボットディレクター

ロボットシステムの導入に関する企画・提案を行い、プロジェクトリーダーとして各部門を横断的に管理してプロジェクトを成功に導きます。