職種紹介
製造エンジニア
生産効率を高め企業の利益に貢献する
MANUFACTURE
製造エンジニアとは
製品の量産と品質を支える、
製造現場の「司令塔」
高品質な製品を安定して生産するための技術的サポート(組立・加工・検査)からはじまり、生産工程の管理まで、幅広い業務を担当します。工場などの製造現場では、「需要予測」「生産計画」「購買管理」「品質管理」「工程管理」「在庫管理」といった複数の部門が存在し、各部門が密に連携しながら効率的な生産を実現しています。その中で製造エンジニアは、部門間の調整や情報共有を行い全体の最適化を図る役割を担っています。
将来のキャリアが広がりやすいのもこの職種の特徴で、現場を知る製造エンジニアは市場価値が高い存在として優遇されます。
FEATURE
3つの特徴
ミッション
ものづくりにおいて重要な「品質・コスト・納期」の3つの要素を最適化しながら、顧客満足度を向上させ企業の競争力を高めます。
活躍の場所
一流・大手の製造メーカー(車、家電、食品、電子機器など)が活躍のフィールドになります。「メイド・イン・ジャパン」として名高い、日本の製造ノウハウを知る製造エンジニアは海外でも評価が高く、将来的には海外で働くという選択肢も広がります。
この仕事のやりがい
研究、開発、設計など、ものづくりへの関わり方はたくさんありますが、「製品」として量産されている完成形を目にできるのは製造エンジニアだけです。自分がつくった車を街で見かけた瞬間や、店頭に並んでいる姿を目にした時にはとても誇らしい気持ちになるでしょう。
WORK
仕事内容の一例
製造オペレーション
原材料(車なら、アルミや鉄といった部材、食品なら粉や液体といった原料)を、機械や設備を用いて加工するのがオペレーション業務になります。加工の他にも検査など、さまざまな作業があり、いかに効率よく、高品質な製品を作れるかがポイントになります。
品質管理
完成品や中間品に対して物理的・化学的なテストを行い、品質を評価します。どんなに細心の注意を払ったとしても、品質の“ばらつき”は発生するもの。作業員のレベルを一定にしたり、作業環境を整えたり、画像認識などのデジタル技術を導入したりなど、あらゆる角度からアプローチし、マイナス要因を排除していきます。
納期管理
製品を予定通りにお客さまに届けることは、品質と同じくらい重要な要素。納期管理では、綿密な生産計画を立てたうえで進捗を管理し、人員や設備などのリソース配分を最適化します。製造スケジュールに遅れが生じた場合は、迅速に対応することで影響を最小限に抑えます。
生産管理
生産管理では、品質・コスト・納期をコントロールして会社の戦略に応じてどれを優先するのかをコントロールします。何か1つの要素を優先すると、その他の要素が犠牲になるトレードオフの関係性で成り立っています。生産管理では、事業目標や経営戦略の方向性に基づいてリソース配分を定め、原材料の調達から納品に至る全行程を管理します。
TREND
業界トレンド
スマートファクトリー
IoT、ビッグデータ、AI、ロボットなど最新技術の活用によって、製造プロセスの自動化(無人化)、生産性や品質の向上などを実現する先進的な工場が拡大しています。
技術の継承
匠と言われるような、高い技術を持つ人材の行動をセンサーで計測してデータ化。他の作業者より優れている点を分析することで、体系化した技能やノウハウを教育の現場で活用したり、ロボットに学習させたりします。
グリーン製造
グリーン製造は、未来の産業の在り方として注目される環境に配慮した製造方法です。製造過程でのCO2排出を減らし、廃棄物をリサイクルすることで自然への負担を軽減したり、持続可能な素材を使用したりすることで資源の枯渇を防ぎます。
求められるスキル
プロセス管理力
危機管理力
忍耐力
課題発見力
コミュニケーション力
改善力
TRAINING
研修内容
製造エンジニアの業務は品質への影響度が高いため、現場における具体的な作業を正しく実行する力が必要になります。まずはエンジニアとしての基本的な心構えを学ぶ「製造基礎研修」と、派遣先の職場を想定した職場体験型の「カスタマイズ研修」を通して、高品質な製品を安定供給する基礎を身につけます。さらにスタッフ管理などのマネジメントスキル研修、安全衛生教育、工具の名称や扱い方などを学び、実践的なスキルを吸収していきます。
CAREER
キャリアプランの一例
研修生
実機を用いた実技研修、安全研修、工場内ルール、工具の使い方など、実務に必要な知識や技能を身につけます。
製造オペレーター
製造工程におけるオペレーター業務を担当。組立、加工、検査など多様な業務に携わります。
工程管理エンジニア
1つの工程の責任者としてスタッフをまとめ、作業効率の改善や生産の進捗管理を行います。
生産管理エンジニア
品質・コスト・納期の3つの要素を会社の戦略に応じてコントロール。各工程を横断的にマネジメントします。
生産マネージャー
他部門(設計開発、営業など)との連携を通じて、自社製品の競争力を高めるための戦略やマーケティング活動に貢献します。