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※当インタビューは公開当初の内容です。

主な研修施設:仙台技能センター

業務に合わせた”カスタマイズ研修”で派遣スタッフの定着率を向上

業務に合わせた”カスタマイズ研修”で派遣スタッフの定着率を向上

今回ご紹介するのは、山形県にて自動車部品を製造している“デンソー山形様”での人材採用・研修導入事例です。
新工場の立ち上げに際し、人材確保に悩んでいたというデンソー山形様。そんなデンソー山形様と日研トータルソーシング株式会社と取引に至った経緯や、課題解決のために工夫したこと、採用後に顕在化してきた課題、研修の実施により変化したことなどを詳しくご紹介します!
併せて、社内の反応や今後解決していきたい課題についてもお話を伺いました。

研修内容

配属前に技能センターにて、デンソー山形様の業務に合わせてメニューを組み立てた“カスタマイズ研修”やコミュニケーション研修を実施。”カスタマイズ研修”では配属後に行う作業を見学後、はんだごてを使った実技訓練を行った。コミュニケーション研修では挨拶や受け答えの仕方、声の出し方など基礎的なことから指導。配属先の部署でも他社員と協力・相談しながら業務を進められるようにコミュニケーションスキルを養った。

課題・背景
求めている基準に対し、派遣スタッフの保有するスキルやコミュニケーション力という点で改善の余地があった。特に「業務内容をイメージしきれない」ことによるミスマッチは定着率にも影響するため、いかにギャップをなくしていくかに注視していくように。
効果
実際の業務に真似た実技訓練を行うことでミスマッチをなくし、定着率を向上。業務を円滑に進めるための基礎的なコミュニケーション研修により、実務で発生するエラーも未然に防ぐことができた。

この記事のポイント

  1. POINT01

    新工場の立ち上げで急遽人員が必要に。全国ネットワークを駆使して大量の人材をスピーディーに紹介。

  2. POINT02

    採用数だけでなく定着率も向上させるため、就業前に技能センターにて"カスタマイズ研修"を実施。

  3. POINT03

    コミュニケーション研修を行うことで人的ミスも減少。今後は質問力の向上を目指したい。

まずはデンソー山形様の事業内容を教えてください

塩野:

主に、車に搭載する製品を製造しています。その中でも特に多いのは、事故防止に役立つ車両接近通報装置など安全性や快適性に係る製品です。他には、車のエアコンの制御を行う製品も製造しています。

生産・物流部門には何名くらい勤務されているのでしょうか?

塩野:

社内には人事課や総務課など様々な部署・職種がありますが、製造業務のうち生産・物流部門に就いているのは約400名。社員全体の約2/3が生産・物流部門を担当しています。

続いて、日研トータルソーシングと取引が始まった際の背景を教えていただけますか?

塩野:

もともとデンソー山形では派遣スタッフを20名程度しか採用していませんでしたが、2019年に新工場を立ち上げるにあたって派遣スタッフを急遽増員する運びになりました。
そんなとき日研トータルソーシング様からご提案いただき、お取引を開始することに。派遣する人員数をコミットしていただいたのが決め手でした。

他にもやり取りしている人材派遣会社様がいた中、弊社を選んでいただいた理由を教えてください

塩野:

当時は厳しくスキルなどを指定せず教育にも時間をかけていなかったので、とにかくたくさん人材を紹介してもらえる派遣会社様を探していたんです。そんな状況だったからこそ、日研トータルソーシング様の強みである”スピード感”と”ネットワークの広さ”を活かして大量の人材を採用できる点に惹かれました。実際に、当時は媒体だけでなく全国のネットワークを駆使して良質な人材を集めていただきました。

現在は何名くらいの派遣スタッフが在籍していますか?

塩野:

現在では派遣スタッフだけでも約100名在籍しています。新工場の立ち上げの際は、月に7~8名ほど採用していましたね。

実際に採用した派遣スタッフに、どのような業務をお任せしていたか教えてください

塩野:

主に、はんだごてを使った作業や製品の検査などをお任せしていました。現在も同様に、派遣スタッフには製造作業をメインでお任せしています。また、製造業務の他、電動バイクを使って部品などを工場内の各所に届ける搬送業務を担当していただいている方もいらっしゃいます。

製造業務だけでなく、幅広い業務をお任せしているのですね

塩野:

そうですね。はんだごてを使った作業だけでなく、手作業での組み立てや、機械を使った製造業務をお任せする場合もあります。

派遣スタッフを多く受け入れていく中で、採用に関する基準も変化してきているのでしょうか?

塩野:

先ほど申し上げた繁忙期の採用時に比べると、現在はスキルやコミュニケーション能力、健康面など求める人材のレベルが上がっていると思います。当時はとにかく派遣スタッフを多く受け入れていたので、実務や定着率の部分では不安に感じていることもあったんです。社内研修の内容も充実しておらず、最初の数日研修を行った後は、すぐ現場での作業に慣れていただく形でした。

なるほど。派遣スタッフは採用数だけでなく、定着率も重要なポイントですもんね。

塩野:

はい。あるとき社内でも”定着率を更に上げていきたい”という意見があがり、課題を解決するための方法に悩んでいました。実際に、配属後に上手くマッチングせず契約更新が難しいというケースもあったので。そんなとき、弊社の要望に応じて日研トータルソーシング様が技能センターでのカスタマイズ研修を提案・実施してくださったんです。

”カスタマイズ研修”とは具体的にどのような内容でしょうか?

塩野:

カスタマイズ研修では、まず配属後に行う作業を見学。そのあと、はんだごてを使った研修など配属現場の作業に寄せた実技を行うことで配属後の業務をイメージしやすいような仕組みになっています。弊社ではライン作業を行う際、スピード感も大切です。即日実務を任せると戸惑ってしまう恐れもありますが、カスタマイズ研修にて実務を見学後に似たような事前練習を行っていただいているので配属後もスムーズに業務に参加できています。

確かに、はんだごてを使ってライン作業をいきなり任されるとなると、スピード感含め戸惑われる方も多いかもしれませんね

塩野:

実際に「はんだごてをまったく触ったことがない」という方もいますし、「はんだごては使ったことがあるけどブランクがある」という方も多いです。そんな方々には、カスタマイズ研修にてはんだごての特性や使い方を教えていただいています。スキルを身につけるのはもちろんですが実際の業務スピードに慣れていただくのも重要な研修の役割です。

はんだごて研修の他に、配属前に行っている研修があれば教えてください

塩野:

挨拶や受け答えができるようにコミュニケーション研修も行っていただいています。カスタマイズ研修を始めた当初は手探りで研修内容を検討いただいていた印象ですが、直近ではデンソー山形用の多様な研修を実施いただけていると感じています。

研修メニューはデンソー山形様から指定されたのでしょうか?

塩野:

いいえ。適宜打合せなどは行っていますが、特に弊社から細かく指定したわけではありません。日研トータルソーシング様が工場で実際に作業している様子を見学した上で提案していただいています。

「配属前に、こういう研修をやってほしい」という要望を伝えたわけではないのですね!

塩野:

はい。派遣=元より持っているスキルをベースに紹介いただくという考え方でしたので、”そこまでやっていただけるなんて…!”と感動しました!
実際に配属後の派遣スタッフからは「技能センターで行った作業と同じだったのですぐに馴染めました」という声が寄せられているようですし、とても助かっています!

他の人材派遣会社様では、主にどんな研修を行っているのでしょうか。

塩野:

他の人材派遣会社様でも事前に研修を行ってくださる場合もあるのですが、ほとんどは学科が中心です。実際の作業を真似た実技訓練までやっていただける人材派遣会社様は初めてでしたね。こうやって事前研修を徹底していると、定着率向上や業務効率化などお互いに良い結果につながると思っています。

先ほども少しお伺いしましたが、研修を行うことにより採用面でどのような変化が起こりましたか?

塩野:

事前の実技訓練やコミュニケーション研修を行っていただくことにより、配属直後でも自信をもって業務に取り掛かれるスタッフが増えて定着率も上がりました。研修を行うことで現場での作業に慣れるペースが速くなりましたし、これまでは上手くマッチングせず契約更新に至らないケースもありましたが、現在は過去に比べるとだいぶ減りましたね。

コミュニケーション研修に関しては、具体的にどのような変化を感じていらっしゃいますか?

塩野:

コミュニケーション研修では挨拶から返事、受け答え、声出しなど基礎的なことから指導していただいているので、入職前に行っている面談で派遣スタッフ全体のコミュニケーション能力が上がったと実感しました。あとは、実際に配属されたあともコミュニケーションをとりながら、職場に馴染んで問題なく作業を行える派遣スタッフが増えてきたと実感しています。

確かに、実際に業務を行う上でも、他の社員との連携やコミュニケーションは欠かせませんよね

塩野:

そうですね。実際に配属される部署には、年齢も性別も様々です。そういった方々と適切にコミュニケーションをとることも大切だと考えています。また、コミュニケーション研修の実施により、人的ミスもさらに減少していると感じています。

人的ミスに関する具体的な改善点を教えてください

塩野:

例えば、困ったことがあったら上長にすぐ質問したり、問題が発生した際には自己解決せず報告・相談したりといった業務上のコミュニケーション能力も高まっていると感じています。これまでは誰に質問すればいいのかわからなくて、オペレーション外のことをしてしまうケースも少なくありませんでしたが、そういった人的ミスが激減しました。

なるほど。定着率の向上に関して、社内の方の反応はいかがでしょうか

塩野:

定着率の向上は社内のミーティングでも話題に上がっています。特に、実際に配属される部署の責任者からは評価していただいています。人事課では毎月1回派遣スタッフの定着状況(入職者・退職者の数など)を上長に報告しているのですが、去年と比べて契約期間が終了してしまう派遣スタッフが減ったので人事部だけでなく現場の責任者も研修制度による効果を実感しています。

定着率の課題は現状解決できているということですね。それでは、今後解決していきたい課題はありますか?

塩野:

いまの状態で上手くマッチングしないが故の契約終了が減り、定着率が上がってきているので、現状を維持していきたいです。ある程度のライン作業などは研修制度が完成しているので、追加の研修もいまのところは必要ないかなと感じています。ただ、よりブラッシュアップしていくならコミュニケーションの部分をスキルアップしてもらえると嬉しいです。

具体的にどんなスキルを向上させていきたいか教えてください

塩野:

挨拶や返事なども大切ですが、”質問力”も高めていけたらと考えています。現状困ったことやわからないことがあったら周りに相談できるようにはなっているのですが、”誰に質問すべきか”や”質問するタイミング”に戸惑ってしまう派遣スタッフも多いです。そのため、質問力に関してコミュニケーション研修でさらに注力していただけると助かります。

担当者からのコメント

花井 僚太郎

花井 僚太郎製造事業部 仙台事業所 主任

2019年からお付き合い頂いているデンソー山形様。お取引を開始したタイミングでは「スタッフの数」にこだわっていましたが、現在は「スタッフの質」にこだわって人材の確保をしております。
実務を参考にカスタマイズ研修を行うことでその質も向上できているというお声を頂いてます。より一層、マッチング率/定着率を高めていくべく研修にも力を入れて取り組みを進めていく所存です。

企業情報

社名 デンソー山形
事業内容 山形県飯豊町にある自動車部品メーカー。“人と環境にやさしいモノづくり”をモットーに、自動車部品メーカーとして安心・安全なクルマ社会づくりに貢献している。また、事業を通じて、山形県置賜地域に根差し、地域と共に発展する未来を創っている。
URL https://www.denso-yamagata.co.jp/company/

研修を行った施設

仙台技能センター

仙台技能センター

業界随⼀の研修施設と研修内容を誇る日研トータルソーシングのスキルアップ環境。現場での即戦力を養うため、実地に近い環境で技術研修を行っています。また、常に進化する市場に合わせて、最新の設備を取り揃えています。

企業情報

デンソー山形

山形県飯豊町にある自動車部品メーカー。“人と環境にやさしいモノづくり”をモットーに、自動車部品メーカーとして安心・安全なクルマ社会づくりに貢献している。また、事業を通じて、山形県置賜地域に根差し、地域と共に発展する未来を創っている。

デンソー山形様のサイトはこちら

担当者

塩野 諒子

人事総務部 人事課 採用・人財開発係

塩野 諒子 様

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